「神果」が手軽に手に入るようになった! 森 昭胤 著 文庫サイズ・48頁 まえがき —— 抗炎症・ストレス、老化防止、ダイエットにイイ働き 日本でもようやく名前だけは定着した『羅漢果(らかんか、ラカンカ)』ですが、「では羅漢果とはなんですか?」と改めて問われたら、正確に答えられる人は少ないはずです。
「名前からしてたぶん中国の果物だと思うけど……」、あるいは「ああ、のど飴の原料でしょ?」と答えるのがせいぜいではないでしょうか? でも、それも無理からぬところです。
我が国で初めて羅漢果が利用され始めたのはつい十数年ほど前のことですし、当初はのど飴の原料として日本にお目見えしたのですから……。
くわしくは本文に譲りますが、羅漢果は中国生まれのウリ科の果物で、本国中国では清朝時代から民間薬として用いられてきたものです。
のど飴に使われていることでもわかる通り、のど荒れをやわらげる効果がありますが、羅漢果の作用はそれだけにとどまるものではありません。
むしろ、のど荒れを抑える効果は、羅漢果の幅広い作用のほんの一端でしかないのです。
羅漢果の持つ最も大きな力は、老化やさまざまな病気の原因となるフリーラジカル・活性酸素の害を抑える作用です。
その作用は、さまざまな実験の結果、科学的に確認されています。
すなわち、羅漢果は健康全般に広く寄与する“第一級の健康食品”なのですが、残念ながら、そのことはまだあまり知られていません。
本書は、羅漢果とはどのような果物なのか、なぜ身体によいのかを、その歴史やさまざまな実験成果から、簡略に紹介したものです。
本国中国でも、かつては「神果」と呼ばれ、なかなか手に入らない「幻の果実」であった羅漢果。
その羅漢カが、いまや日本ではスーパーの果物コーナー等で入手できます。
この「神果」があなたの健康に役立つための道案内を、いまからいたしましょう。
目 次 —— 〈コラム〉桂林は奇岩で有名な観光地 第1章 羅漢カってどんな果物? ・キーウィに似た果実 ・中国の一部でしか採れない ・羅漢カはウリ科のつる性植物 ・砂糖の四百倍の甘さでノンカロリー ・文献に紹介された羅漢カのパワー 〈コラム〉中国での生産量も激増中! 第2章 羅漢カが身体にいいのはなぜ? ・善玉酸素と悪玉酸素 ・活性酸素が細胞を傷つける ・活性酸素が生み出す病気の数々 ・「スカベンジャー」ってなに? ・羅漢カは強力なスカベンジャー ・実験で証明されたスカベンジャー効果 ・アレルギーを軽減させる ・優れた抗炎症・抗ストレス作用 ・他の栄養素とセットで効果を高める 第3章 羅漢カ加工食品のいろいろ ・乾燥果実の用い方 ・濃縮エキス登場で広がる使い道 ・続々登場する羅漢カ加工食品 【ハート出版ふるさと文庫】あっと驚く羅漢果[らかんか]の力